【最新版】田舎暮らし・地方移住に関するおすすめの本16選-移住研究者が選定!-

地方移住 本

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東京都や国の調査によれば、田舎暮らしや地方移住に関心がある人の割合は4割~5割といいます。しかしその中で実際に地方移住し田舎暮らしをする人はたったの数パーセントです。

田舎暮らしや地方移住を阻害する大きな要因のひとつが「情報不足」です。行政からの情報は全PRが多く客観性は乏しく、移住実践者のブログ情報などは主観と実体験が軸となり応用性が低いこともあります。

そこでおすすめなのが、行政でも移住当事者でもない(もしくは客観的&包括的に記述できる当事者)人が、丁寧な取材や調査をもとに書いた田舎暮らし&地方移住に関する本です。

この記事では地方移住研究を専門とする筆者がこれまでに読んだ本の中から、読んで為になる&おもしろい本を16冊抜粋しました。ぜひ田舎暮らしや地方移住に関心ある方は読んでみてください。

【あわせて読みたい】

→【2021年最新版】関係人口おすすめ本5選-入門書・事例集・ソトコト他-

→【2021年最新版】地方創生/地域活性化おすすめ本18選-入門書, 事例集, 専門書等-

コロナ移住のすすめ ~2020年代の人生設計~

自身も長野県東御市に移住し田舎暮らしを実践してきた筆者が、新型コロナウイルス以後の社会における移住の在り方を提案する本書。筆者の藻谷さんとはトークセッションイベントで共に登壇したことがありますが、経済分野への専門性が高くグローバルに事業を展開しているからこそみえる地方移住の実態や課題を的確に捉えています。

単に事例を列挙するだけでなく、取材する中で藻谷さんが気づいた地方移住の前に考えたいポイントや注意点も書かれています。Iターンに限らずUターンも扱っている点は特徴です。

新型コロナウイルスと地方移住の関連について多面的に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

→「コロナで地方移住が加速する」は本当か?地方移住の実態・課題・可能性を再確認

誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書

1990年代半ばから週末移住をはじめ、過去20年以上にわたり東北から沖縄まで日本各地を転住しながら暮らした筆者による渾身の1冊。本州中部を拠点に、村落で古老からの聞き取りをしながら、移住者への適応アドバイスや、移住地での生活トラブルの相談に乗っている筆者のアドバイスは他の本では触れられていない田舎暮らし・地方移住の落とし穴を捉えています。

田舎暮らし・地方移住の落とし穴を強調するあまり、汎用性の無い局所的な事例を一般的事例として取り扱ってしまっている箇所もあり残念ですが、ここで挙げた本の中では最も網羅的に田舎暮らし・地方移住のリアルを捉えているといって過言ではありません。

KAYAKURAでは田舎暮らしで気を付けるべきことや、地方移住前に知っておきたい豆知識を取りあげています。こちらの記事もあわせてご覧ください。

→地方移住のお金事情-生活費は?東京と比べて出費は?資産維持の手段として有効?-

→地方移住先で注意すべきトラブルまとめ-8つの実例から気を付けるべきポイントを解説-

→みんな不安!「地方移住先での子育て」のリアル

→移住したくない自治体の特徴は?見分け方チェックリスト

脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住

16地域を旅し地方でクリエイティブに暮らす31の人や企業・自治体への聞き取りをもとに書かれた本書。生活よりも働き方や特徴的な取り組みを多く取り上げているので、田舎暮らしや地方移住によって起業したり事業を行ったり、まちづくり活動に取り組んでみたい人におすすめの1冊です。

地方移住の専門家ではないためエビデンスが薄い主張も目立ちますが、それらが気にならない人にとっては読みやすく有益なはずです。

まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく

言わずと知れた有名ブロガーイケハヤことイケダハヤト氏による1冊。現在は高知県に移り住みYouTubeでも地方移住情報を発信するイケダ氏は、本書の中ではマクロな社会状況とミクロな自身の実体験を融合させ、多面的に移住の良し悪しを語っています。刺激的なタイトルと癖が強い文章ですが、イケダ氏のノリが好きな人にはハマるでしょう(逆も然り)。

生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択 しごとのわ

23人のIターン者が働くことについて語った1冊。登場するIターン者は年齢も移住を決めた理由もワークスタイルも住居も様々。平凡な移住事例から時代を象徴するような事例まで幅広く取り上げられているので「田舎暮らし・地方移住のロールモデル(自己実現へとつながるライフスタイル&ワークスタイル)が知りたいな」という方におすすめです。

移住女子

これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』の編集長 伊佐知美氏が、地方移住した女性にフォーカスした1冊。筆者自身が女性であることで実現している本書は、等身大でリアルな女性たちの移住を描いています。

本書に登場する人々に共通しているのは、「自分らしく生きる」こと。言葉で言うのは簡単な「自分らしく生きる」を体現する登場人物たちの暮らしはしなやかでたくましく、これからの時代の地方移住のひとつの在り方を示しています。

中年女子、ひとりで移住してみました: 仕事・家・暮らし 無理しすぎない田舎暮らしのコツ

38歳で東京を離れ、山梨県北杜市で8年間暮らした著者による、“オトナ女子的”移住案内本。著者の鈴木さんの軽やかな生き方をみていると、自分の気持ちに素直になって、住みたいところを選択するのもありかもしれないと思えます。

仕事やご近所づきあいから、虫が出たときのことや村八分のことまで田舎暮らしで体験する可能性の高いイベントや困難をわかりやすく&おもしろく描いた1冊です。

いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図

国内外に移住した33人への取材をもとに、現代の「移住のリアル」について描きだした1冊。登場する事例は、男性、女性、シングル、子持ち、フリーランス、会社勤め、経営者、アーティストなど多種多様。ドイツやオランダ、スウェーデンといった海外の事例も国内の事例と同じくらいの量扱っているので、国内に限らず移住を検討している人におすすめです。

あたらしい移住のカタチ

札幌、山梨、岐阜、岡山、山口、福岡、沖縄を巡り移住した10組を訪ね、新しい暮らし方を模索する移住者の姿をとらえた1冊。「暮らし方」に焦点を絞ることで、顕在化する暮らし方のうしろにある潜在的な思いや価値観、葛藤などが丁寧に描き出されています。

半農半Xという生き方【決定版】

「田舎暮らし・地方移住したら農業をやってみたい!」「一つの仕事だけでは生計が成り立たなそうだからいくつかの職と農業を組み合わせた生き方を実践したい」という方におすすめなのがこちらの本。半農半Xを提唱し世の中に広めた塩見氏による、半農半X解説決定版です。

半農半Xについて、この本とあわせてこちらの記事もあわせてご覧ください。こちらの記事では他にも半農半Xに関する本を紹介しています。

→半農半Xとは何か-定義や事例・移住との関連・収入事情などを実践経験者が解説-

週末移住からはじめよう:田舎に小さな家をもつ2拠点ライフ

二地域居住/二拠点生活と呼ばれるようなライフスタイルを週末だけ移住することで実践する筆者による本書。いきなり移住して移住することはリスクも高く難しい。そんなときにおすすめなのが二地域居住/二拠点生活です。

二地域居住と二拠点生活の違いやメリットデメリットについて詳細に知りたい方は、この本とあわせてこちらの記事もぜひ読んでみてください。

→二地域居住とは?1年間実践してわかった二地域居住のメリットデメリット

→「二地域居住」と「二拠点生活」の違いはなにか

地域おこし協力隊 日本を元気にする60人の挑戦

地域おこし協力隊員の成長、地域住民の変化、自治体職員の進化をおこす成功のポイントを、現役&OB隊員、自治体職員など合計70名が執筆した1冊。事例の数はとても多くその一つ一つが当事者性を持った貴重な語りです。

地域おこし協力隊、もしくは地域活性化や地域貢献をひとつの目的に田舎暮らし・地方移住をしたいと考えている人はぜひとも読んでおきたい本です。地域おこし協力隊について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

→地域おこし協力隊と考える地域の今とこれから

→総務省 2021年度に地域おこし協力隊員をまとめる「協力隊マネジャー」新設へ

地域おこし協力隊 10年の挑戦

2021年現在、制度導入から13年が経つ地域おこし協力隊。本書は地域おこし協力隊制度導入10年を記念して、現役協力隊員、OB・OG、受け入れ側の自治体職員、中間支援組織職員、研究者などがそれぞれの立場から地域おこし協力隊制度の実態を明らかにした本です。

若年層にとって田舎暮らし・地方移住する際の手段としてその存在感を増している地域おこし協力隊。自治体によっては40代50代も募集しており、政府は今後もその数を増やそうとしています。。地域貢献やまちづくりに興味関心ある人はぜひチェックしてみてほしい制度であり1冊です。

ノマド 漂流する高齢労働者たち

この記事の中で唯一、海外の事例を取り上げている1冊。本書はアメリカにおいてノマド生活を行う高齢者の生き方と実態を、筆者自身もノマドライフを行いながら実践者たちの内面世界に入り込み描いています。

そこで描かれるのは意識が高いノマドではなく、リーマンショックや通貨危機によって職を失い家を失った高齢者たち。田舎暮らしや地方移住とは少し異なりますが、現代がかかえる問題と移動する生き方のかすかな希望を描いた名著です。

田園回帰の過去・現在・未来: 移住者と創る新しい農山村

2000年代以降の地方移住研究を中心となって進めてきた明治大学の小田切徳美氏や次の書籍でも執筆している鳥取大学の筒井氏など、地方移住を最前線で研究してきた筆者たちによる1冊。

移住者が人口の40%を超える「先発」地域・和歌山県那智勝浦町色川地区の事例などを取りあげながら、地方移住の実態を包括的に捉えており、田舎暮らしや地方移住がしたい人にとっても、研究したい人にとっても有益でおすすめです。

田園回帰がひらく新しい都市農山村関係―現場から理論まで

日本の地方移住研究を牽引する7人がそれぞれの角度から「田園回帰」について分析した1冊。

昨今の地方移住や田舎暮らしを支える一つの思想である田園回帰や、地方移住の歴史、移住と行政の受け入れ態勢、移住と空き家、移住と仕事などを扱った論考が掲載されています。専門的・学術的な側面から田舎暮らしや地方移住を捉えたい人は必須の1冊です。

最後に-単行本だけでなく雑誌にも注目!-

地方移住 本

この記事では、田舎暮らしや地方移住に興味関心がある人におすすめの本を紹介してきました。この記事では単行本のみを紹介してきましたが、同じく参考になるのが雑誌です。

日本の田舎暮らしを牽引してきた最古参『田舎暮らしの本』、1990年代末に登場し社会や環境とも絡めて地方移住を扱う『ソトコト』、東日本大震災以後の日本の地方移住を捉えてきた『TURNS』、2019年に登場した積極的移住ライフマガジン『ロコラ』などがあります。こちらもぜひチェックしてみてください。

KAYAKURAでは、オンライン上で最も田舎暮らしや地方移住に関する用語が充実した「移住大辞典」を公開しています。田舎暮らしや地方移住の文脈では独自の言葉が飛び交っています。ぜひあわせてご覧ください。


KAYAKURAでは地方移住・まちづくりに関する講座や勉強会の講師・WSのファシリテーション、執筆、調査、情報発信、関連した地域活性化・地方創生・観光インバウンドなど関連事業のサポート/コーディネートを行っております。お困りの方はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

この記事を書いた人

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Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.