新型コロナウイルスにより地方移住への注目度が高まっています。また、よりカジュアルな移住や定住しない二拠点生活・多拠点生活などに注目が集まっています。
しかし、いくらカジュアルな移住と言えども、暮らしを大きく変えるわけでもあります。不便さ、生活コスト、子どもの教育、地元住民との軋轢といった不安がつきまとうのも事実です。また、同居する家族の説得や、移住先や好みの物件が見つからない、といった問題も生じるでしょう。
2022年5月26日に発刊された新刊『お気軽移住のライフハック100』では地方に住みたいと考えてはいるけど思いきれないでいるあなたのための移住に必要な心構えや考え方、移住後に困ること、役立つスキル、近所付き合いのコツなど、移住前〜移住後に役立つ100の豆知識が掲載されています。
これまで数多くの移住実践者へ取材してきた経験を持ち、自らも移住者としてその経験を伝えている著者が、移住実践者たちへの経験から得られた貴重な知識を紹介した1冊です。
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『お気軽移住のライフハック100』の著者紹介
『お気軽移住のライフハック100』の著者は移住雑誌や里山暮らし専門誌を手掛けてきた宇都宮ミゲル氏です。自身も移住経験者であり、かつ移住関連雑誌の取材等で多くの事例を見聞きしてきた筆者だからこそ書くことができた1冊です。
宇都宮ミゲル氏:1967年東京都出身。編集プロダクション「miguel.」代表。外資系保険会社を経て、ダイビング専門誌の編集者を12年務めた後に独立し、妻と編集プロダクションを立ち上げる。グラフィックデザインや旅、スポーツ、音楽、ビジネスなどを主な対象に執筆・編集。2015年に東京都浅草から奥多摩の山中に移住し、夫婦ふたりで子育てをしながら田舎暮らしと仕事を満喫。移住を機に移住専門誌『LOCOLA』編集長に就任、現在は里山暮らし専門誌『soilmag.』をプロデュース中。
『お気軽移住のライフハック100』の目次
第1章 移住すべきかどうか悩んでいる人へ
第2章 自分らしい移住とは?
第3章 移住先を探している人へ
第4章 移住直後に意識しておきたいこと
第5章 移住後の暮らし
第6章 移住後の人間関係
第7章 移住後の仕事
第8章 移住と家族
『お気軽移住のライフハック100』に掲載されたライフハックの一例
本書にはたくさんの移住のライフハックが掲載されています。ここでは掲載されているライフハックのうちいくつかをご紹介します。
複数の移動ツールを確保してみよう
田舎暮らしの壁の一つとしてよく語られるのが移動手段です。都会暮らしでは必要なかった車の免許が必要になるのでは?バスの本数が少なく困るのでは?などなど。こうした移動手段について、筆者は複数の移動手段を確保することを提案します。
「田舎暮らしでは、人力以外で動く乗り物を複数台確保しておくことをおすすめしたい。都会に住んでいれば、たとえ車が故障して動かせなくなったとしても、他の選択肢がある。ところが田舎ではそうはいかない。複数の移動ツールを確保しておけば、緊急時にも対応できる可能性が高まるのだ。」
オフシーズンをチェックしよう
お試し移住や移住体験ツアーなど、移住に際して一定期間地域で過ごしてみる・体験してみる企画が近年注目を集めています。こうした取組は地域での暮らしを想像しやすくする一方で、筆者は一度だけでなく様々な時期に地域を訪れることをおすすめしています。
「移住先を見定めるポイントとして、四季を見ることをおすすめする。つまり、その地域のベストな季節だけでなく、オフシーズンを事前にチェックしておくことで、移住後にイメージと違って後悔した、なんていう事態は避けられるかもしれない。」
良好なネット回線を確保しよう
本書では近年注目されるテレワークやリモートワークに関連したライフハックも多数掲載されています。その中で、大都市から地方へ行くと案外見落としがちなこととしてネット回線が扱われています。
「インターネットは、都会より田舎のほうが重要度が高い。街が遠い地域ならネットショッピングは日々の暮らしにも欠かせないし、在宅で仕事をするためにも必要だ。農作物を育てているなら、詳細な気象情報が役立つ。なにより災害時にはリアルタイムで情報を得ることで命を守ることにつながるのだ。」
最後に-『お気軽移住のライフハック100』の他にも移住関連本はたくさん!-
本記事では2022年5月26日に発刊された新刊『お気軽移住のライフハック100』を紹介してきました。地方移住や田舎暮らしに興味関心ある方におすすめの本は、近年急速に増えています。以下の記事では地方移住や田舎暮らしを扱った本を多数紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。