【2024年最新版】関係人口おすすめ本7選-入門書・事例集・ソトコト他-

「関係人口」それは移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々」を指す概念です。

まちづくり・地方創生・移住促進・新しい時代のライフスタイル/ワークスタイル、さまざまな社会事象に関連する2020年代のキーワードだと言えるでしょう。

関係人口は具体的な事例や社会背景を踏まえないと分かりにくい概念でもあります。そこで関係人口を理解するためにおすすめの本をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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関係人口をつくる|田中輝美

いまから3年前に出版された本書は、関係人口の考え方を0から学ぶのに最適な1冊です。著者の田中輝美さんは長く新聞記者をされていた方で、洗練されとてもわかりやすくあたたかい文章で書かれています。新聞記者という立場は多くの地域に関係人口として関わる職業だと思います。これまで地方で多くの地域に関係人口として関わった当事者だからこその説得力が本書の特徴。本の中では「関係案内所しまコトアカデミー」に関わる3人のキーパーソンが登場するので、複数の視点から関係人口を増やしていく過程を知れるのも魅力的なポイントです。流れは以下の通り。

  1. はじめに
  2. いまなぜ関係人口なのか
  3. 関係人口ってなんだろう?
  4. 関係案内所しまコトアカデミー
  5. メイン講師 指出一正さん―ソトコト編集長が関わるワケ
  6. 企画運営 藤原啓さん―地元シンクタンクの“賭け”
  7. メンター 三浦大紀さん―人をつなげる魔法
  8. 主催 島根県“過疎先進県”の意地
  9. 関係人口のつくり方
  10. おわりに

関係人口の社会学|田中輝美

前著から3年、田中さんは博士論文をもとにした新著「関係人口の社会学」を出版しました。この本は、現時点で最も関係人口について詳しく解説された本です。田中さんの2冊は関係人口を語るうえで欠かせません、ぜひ読んでみてください。

地域とゆるくつながろう サードプレイスと関係人口の時代|石山恒貴, 北川 佳寿美

『地域とゆるくつながろう』は、関係人口とつながるもう1つのキーワード「サードプレイス」を軸に複数の著者が多様なサードプレイス×関係人口の事例を紹介している本です。地域のNPO、こども食堂、起業、副業、コミュニティカフェ、二地域居住、ワーケーション、マルシェ、廃校の活用、プロボノ、イノベーション教育、中山間地のアクティブラーニング、シニア雇用、生涯学習、故郷のコミュニティ、フューチャーセンターなど、地域とゆるくつながるヒントが満載です。この本の出版記念イベントに参加された方のグラフィックレコードにわかりやすく要点がまとめられていたので、興味ある方はこちらのnoteをご覧ください。

都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡|高橋博之

『都市と地方をかきまぜる』は「生産者と消費者をつなぐ食べ物つき情報誌『食べる通信』」の発起人 高橋博之氏が書いた本です。著者は本の中で「生産者」と「消費者」「高齢者」と「若者」「都市」と「地方」といった二項対立で語られる世界からの脱却を提案します。その方法が地縁や血縁ではなくSNSや仕組みでゆるやかに人々がつながる地方と都市の新しい関係である「関係人口」なのです。筆者はこれを「都市と地方をかきまぜる」と表現しており、都市で生きる人たちに対して「生きる実感」を取り戻し見えない檻から脱出するための1つの方法として関係人口を提案しています。目次は以下の通りです。

  1. はじめに
  2. 食は命に直結する
  3. 人口減を嘆く前に「関係人口」を増やせ
  4. 消費者と生産者も「かきまぜる」
  5. 「消費者」ではなく「生活者」になろう
  6. おわりに
  7. 全国の「食べる通信」リスト

高橋さんの著書では以前KAYAKURAで取り上げた『共感資本社会』もオススメなので気になる方はこちらの記事をご覧ください。

ぼくらは地方で幸せを見つける(ソトコト流ローカル再生論)|指出 一正

「関係人口」を世の中に広め数多くの事例に携わってきた雑誌『ソトコト』代表の指出一正さんの著書。ソトコトがこれまで取り上げてきた関係人口の事例から約10の事例を抜粋してわかりやすく紹介している事例集のような本です。もう1つの特徴は若者世代が取り組むローカル再生事例を主に取り上げている点。地方で活動する多様な若者の姿を並列することで、考え方や実践内容は違くても社会に対して根底では同じような意識を共有していることがわかります。

ソトコト関連だどソトコト2019年7月号と2020年4月号が関係人口の特集を組んでいるので、そちらもあわせて読んでみるとより深くソトコト流の関係人口の在り方がみえてくると思います。

ダブルローカル 複数の視点・なりわい・場をもつこと|後藤寿和, 池田史子

2020年4月30日発売。本書のコンセプト「ダブルローカル」とは「複数の視点・なりわい・場をもつこと」を意味する概念。東京・清澄白河で空間と状況のデザインをメインに活動するデザインユニット「gift_」のお2人が、ユニークなアプローチで活動するゲストとの対話を収録した本書。関係人口だけでなく二地域居住・二拠点生活ともつながる内容です

「関係人口」創出で地域経済をうるおすシティプロモーション2.0―まちづくり参画への「意欲」を高めるためには―|河井孝仁

著者の河合孝仁さんは東海大学文学部広報メディア学科教授の社会学者・情報科学者。です。「関係人口」概念は、その多様性と概念の幅広さから統計的な把握が難しく実数を測りにくいものです。

関係人口を創出・拡大しても住民や議会に対して、その成果を説明することが難しいといわれていますが、本書では、シティプロモーションの成果について根拠に基づく説明ができるように、目に見えにくい「人々の地域参画への意欲」の効果測定(地域参画総量指数(mGAP)の測定)の方法について解説しています。

政策で関係人口をどのように扱うか、卒論などの研究で関係人口をどのように把握するかといった具体的な悩みを抱えている人におすすめの1冊です。

最後に-関係人口についての本は今後ますます増えていく-

関係人口についての本は今後ますます増えていくと予測されます。

KAYAKURAでは新しい本が出版されたら随時、おすすめ本を追加していくのでぜひ引き続きチェックしてみてください。

関係人口・地方移住についてもっと深堀したい方は以下の記事もあわせてご覧ください。

KAYAKURAでは地方移住・新しい時代のライフスタイルに関する講座や勉強会の講師・WSのファシリテーション、執筆、関連した地域活性化・地方創生・観光インバウンドなど関連事業のサポート/コーディネートを行っております。お困りの方はお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

KAYAKURA 編集部

これからの地域・社会・観光を考えるWebサイトKAYAKURA編集部です。編集部記事では、KAYAKURAメンバーの専門性を生かした記事や、わかりやすくまとめる解説系記事を公開しています。