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過去に配信したKAYAKURAメールマガジン(2020年7月)

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新しい地域・社会・観光を考えるKAYAKURAメールマガジン

Vol, 1 (2020,07)

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目次――――――――――――――――――――

1. KAYAKURAの視点 (メルマガ限定コラム)

 「オンラインイベントで気を付けたいこと-笑いの社会的機能とコミュニケーション-」

2. KAYAKURA6月掲載おすすめ記事6選

3. 社会動向レポートvol,2公開-コロナ禍の田舎暮らし調査結果-

4. お知らせ

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KAYAKURAの視点 (メルマガ限定コラム)

「オンラインイベントで気を付けたいこと-笑いの社会的機能とコミュニケーション-」

皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか? KAYAKURA代表の伊藤将人です。

コロナによってリアルに会うセミナーやイベントができないこの頃ですが、ここぞとばかりに増えているのがウェビナー(Webセミナーのこと)やオンラインイベントです。読者の皆様の中にも参加している方や主催している方がいるかと思います。

実際に会わないと「場の雰囲気」は共有しにくい一方、コロナにより企画のオンライン化が進んだことで「地方にいながら首都圏のイベントに参加できる」チャンスは増えています。そんな地域の境を超えて参加者が集うウェビナーやオンラインイベントを行う際に気を付けたいのが「知ってる前提で話してしまう」ことです。

例えば首都圏在住者がウェビナーを主催するとき、オフラインでは笑いが起こる「今日は○○線で来た人が多いと思いますが、あそこの駅って△△ですよね!」といったローカルネタを当たり前のようには突っ込むことはできません。正確にいうとオンラインでもローカルネタを突っ込んでいいのですが、前提情報が共有されていないためシラーっとした空気が流れる可能性が高いでしょう。

この現象はオンライン上のウェビナー空間で「首都圏ローカルネタで笑った人」と「笑わなかった地方民」という分断が生まれることを意味します。始めにもしこのようなミスをおかしたら、ローカルネタがわからない参加者は最後まで「なんとなくの疎外感」を覚えることになるでしょう。

社会学者の森下伸也氏によれば、笑いには「集団凝集性」という社会的機能があります。集団凝集性とは、平たくいうと「仲間意識の高まりや結束力」のことです。笑いのツボが同じなら集団凝集性は高まりますし、逆に笑いが共有できないと仲間意識やその場の空気感は高まらず分断が生まれます。

情報の入手チャンネルが増えた現代社会では、入手手段の違いによっても分断は起こりやすく、既にある分断がさらに深まることもあります。Youtuberの動画を観る人、TVのバラエティ番組を観る人、どちらもあまり観ないで本ばかり読む人とでは笑いのポイントは異なってくるでしょう。もちろん入手手段だけでなく、どんなコンテンツに触れているのかも重要なポイントです。

コロナによるウェビナーやオンラインイベントの増加は多様なバックグランドをもった人々が集う可能性を高めます。それはオフラインでは決して集まらなかったような人々が集う可能性があるということです。

先ほどの例とは逆に地方でオンラインイベントを主催する際に「その地域では通じる固有名詞をたくさん使った結果、首都圏から参加した人が終始重要なキーワードがわからなかった」といったことも起こる可能性があります。

「誰が参加するか分からない」からこそ「誰が参加しても問題ない状態で臨む」ことは大切です。「自分が当たり前だと思っていることが当たり前ではない」ことを理解したうえでウェビナーやオンラインイベントを実施すると、より多くの参加者に満足してもらえるでしょう。これはオンラインイベントだけでなく日常生活でも同じです。「理解しあえないことを理解したコミュニケーション」から始めることで、多様性が高まる現代社会で不必要ないざこざやモヤモヤが起こることを防げるのではないでしょうか。

※オンラインでのコミュニケーションの特徴についてより深く知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

・ビデオ通話の社会学 https://kayakura.me/video-chat/

・ビデオ通話の現状と未来を再考する-セカキャンラジオ 第1回- https://kayakura.me/2ndcanvas-1/

  • 2. KAYAKURA6月掲載人気・おすすめ記事

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社会動向レポートvol,2公開-コロナ禍の田舎暮らし調査結果-

KAYAKURAがWebサイト上で不定期に公開している社会動向レポートのvol,2が6月に公開となりました。テーマは地方地域社会における地元住民と移住者の摩擦に関する考察。コロナ禍に他県ナンバー狩りなど地域住民とよそ者のいざこざが問題になりましたが、実態はどうなっているのでしょうか。KAYAKURAでは独自に「地方在住の移住者が田舎暮らしをしていて過去におきた摩擦」と「コロナ禍に受けた差別や偏見」について調査を実施。レポートは調査結果の概要と考察となっております。

調査の結果既存のメディアでは取り上げられなかった実態が浮き彫りになってきたので、興味関心のある方はこちらのページからダウンロードしてご覧ください。

お知らせ

 7月10日に新しい1歩という団体が主催する地方移住セミナーに、KAYAKURA代表の伊藤が登壇させていただきます。イベントページがまだできていませんが、こちらのPeatixページをフォローいただくと近日中にイベント申し込みページの案内がくると思います。10日のテーマは「地方移住と仕事」参加費は無料なので興味ある方はぜひご参加ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

KAYAKURA 編集部

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