haluta hakuba-長野県白馬岩岳のセルフリトリートで心と身体を整える-

2019年12月、白馬に新しい宿泊施設「haluta hakuba」がオープンしました。デザイン~運営まで行うのは長野県上田市に本社を置く株式会社ハルタ(haluta)。宿のコンセプトは「本来の自分に還る場所」 halutaが手掛ける暮らしの「医・食・住」のすべてが体験できるセルフリトリートです。

今回、株式会社ハルタ代表取締役である徳武睦裕さんのご案内のもと、オープン前のhaluta hakubaを特別に体験してきました。全客室8室に通底するこだわり、温浴施設Toji-ba halutaなど、行かないと分からないこだわりと思いに溢れた空間は、これまでの「宿泊施設」の概念を一変させるものでした。

記事の最後には、宿泊基本情報のほか周辺情報やアクセスも載せています。

(Photo&Text 伊藤将人)

halutaとは?パン・家具輸入・建築などヨーロッパデンマークから暮らしをデザインする

代表取締役の徳武 睦裕さん

halutaは、東京や長野県上田市、デンマークの首都コペンハーゲンに拠点を持ちます。haluta(ハルタ)とはデンマーク語で「little want」を意味する言葉。 北欧の引き継ぎ型社会にならって、ヴィンテージをはじめとする家具や雑貨の輸入販売、住宅や店舗などの空間デザインやプロデュース、パンの製造販売やカフェの経営などを行っています。

家具の販売を始めておよそ20年。多角的に事業を展開するなかで、halutaのすべてをリアルに体験できる場所をつくりたいと思っていたところに、白馬で宿をつくる話がもちかけられたとのこと。これもなにかの縁ということで、白馬のまちづくり会社と共にhaluta hakubaのプロジェクトがスタートしました。

白馬岩岳haluta hakubaのコンセプトと特徴

豊かな暮らしの実現と、空気をデザインするセルフリトリート

haluta hakubaは2019年12月27日にオープンするセルフリトリートの宿泊施設です。豊かな暮らしの実現と空気のデザインをコンセプトにかかげ、泊まることでゲストが気づきを得られる空間になっています。東京オリンピック招致プレゼン以降、もてはやされる「おもてなし」や「過剰なサービス」はhaluta hakubaでは提供していません。大切なのは自分で(セルフ)整える(リトリート)こと。予防医療にもつながる施設で、定期的なリピーターを増やすことを目指しています。

オーガニックにこだわるビオホテル 豊かな暮らしと健康をつくる食事はマクロビオティック

オーガニックであることはデンマークでは当たり前。こだわりではなく、日本とデンマークのギャップを埋めることを目指した結果としてのオーガニック。ヨーロッパと日本のオーガニック食品市場はおよそ180倍の差があるのが現実。日本の選択肢の少なさと豊かな暮らしの追及を、少しでも後ろから押したいという思いがあります。その思いは館内いたるところに表れています。

肉料理は提供せず、野菜を中心とした健康的なメニューが特長。写真は、RUGBROD(ルブロ)と呼ばれる、子どもから大人まで親しまれているデンマークの国民食。ライ麦は仕込む直前に石臼で挽いた信州上田と北海道産のものを使用。ひまわりの種、亜麻仁、白胡麻を加え、体内で消化しやすい状態になるように下ごしらえから時間をかけ、ていねいに作っています。

haluta hakubaの家具はほぼすべて北欧の1960年代ビンテージ

家具輸入会社として始まったhalutaは、北欧の家具輸入会社として日本国内外で高い評価を受けています。そんなhalutaのこだわりは館内の家具にも表れており、ほぼすべての家具がデンマーク、フィンランド、スウェーデンで1960年代につくられたビンテージ。ビンテージ家具好きにはたらない空間です。

デンマークを代表する家具デザイナーハンス.J.ウェグナーの家具で統一された部屋に泊まれる

最も宿泊費が高い部屋の家具は、ホワイトハウスの家具やケネディ元大統領宅の家具をつくったことで知られる、デンマークを代表する家具デザイナーハンス.J.ウェグナーのもので統一されています。

「空気をデザインする空間」を実現するhaluta houseのパッシブハウス概念

パッシブハウスとは、断熱や気密性に厳しい基準を設けた省エネルギー住宅のことで、北欧で使用されるデンマーク製ロックウール(ROCKWOOL)断熱材やトリプルガラスの木製サッシを使用しているのが特長。昭和40年代の建物をリノベーションしたhaluta hakubaですが、独自に輸入した断熱材が建物全体を包み込むことで冷暖房費を従来の70~90%削減。季節を問わず、わずかなエネルギー消費だけで快適に過ごすことができる自然な空間となっています。

泊まったら絶対体験したい北欧のサウナに着想を得た温浴Toji-ba haluta

haluta hakubaに泊まったら、ぜひ体験していただきたいのがToji-ba halutaという温浴施設。北欧のサウナ文化に着想を得た石風呂ミスト浴施設。入り口の扉は、もともとこの建物で使われていたサウナの入り口の扉を再利用。建物含め全体のほとんどがReuse品でできているhaluta hakubaのこだわりが見られます。

入浴とクールダウン、ミネラル水飲用を、4回前後繰り返すことで基礎体温を上げ免疫力を高めたり細胞を活性化させたりします。普段なんとなく感じている不調を改善させるほか、コンディションアップや予防医療などさまざまな効果が期待できる、ここでしか体験できない施設です。

白馬岩岳haluta hakubaの宿泊料金は1泊1室2名様利用時 26,000円~

hakuta hakubaの宿泊料金は、2名1泊26,000円〜(朝食・湯治付き、消費税別)です。長野県白馬村は世界的ウィンターリゾートとして有名な場所なため、冬場は宿泊費が高騰します。ねらい目は6月頃と秋シーズン。白馬岩岳エリアは、サマーシーズンの観光に力を入れておりウィンターシーズン以外も、今までより値段が高騰する可能性はありますが、春と秋は観光客が少なくなるのでおすすめです。

haluta hakubaのターゲットは家族旅行・カップル・一人旅・インバウンドすべての方

haluta hakubaは、すべての方の心と身体を整えリフレッシュしてもらうことを目的としたセルフリトリートです。白馬エリアの宿は、団体向けだったり、インバウンド向けだったり、ファミリー向けだったりとカラーがハッキリした宿が多いですが、haluta hakubaを含め近年は、ターゲットはひろく理念に理解し興味をもってもらえる人とする宿泊施設が増えています。haluta hakubaと同じ通りにある丸八参号館も同じくターゲットをひらいた宿となっています。

白馬岩岳haluta hakuba MAPとアクセス・周辺情報

haluta hakubaは、JR東日本大糸線「信濃森上」駅から徒歩10分の場所にあります。haluta hakubaがある通りは、古くは千国街道の宿場町として栄え今でもその名残を感じられます。道に沿って流れる川とエリアの奥にある水車、大正時代に地元の有志が植えた桜の並木、春~夏は冬とは異なる魅力があります。

最寄りのスキー場は、白馬岩岳スキー場。近年、サマーシーズンのアクティビティに力を入れており、2019年には初めて夏の観光客数が冬の観光客数を超えました。2020年からは5月下旬に野外フェスが開催予定。いま、白馬村でもっとも注目度が高いエリアです。

haluta hakubaでは、豊かな暮らしの実現を目指すhalutaのすべてが体感できる宿泊施設

haluta hakubaは、豊かな暮らしの実現を目指す長野県上田市発の企業halutaのすべてが体感できる特別なセルフリトリート。シンプルさの中にたくさんのこだわりが詰まった空間は、1度泊まるとファンになること間違いなし。コテージともゲストハウスとも、旅館ともホテルとも異なる「暮らすように泊まる」新しい宿泊をあなたも体感してみては?

オフィシャルWebサイト: https://haluta-hotels.com/

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この記事を書いた人

Masato ito

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員/講師。長野県出身。博士(社会学)。一橋大学大学院社会学研究科、日本学術振興会特別研究員を経て2024年より現職。専門は地域社会学・地域政策学。研究分野は、地方移住・移住定住政策研究、地方農山村のまちづくり研究、観光交流や関係人口など人の移動と地域に関する研究。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員。武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所客員研究員。日本テレビDaydayやAbema Prime News、毎日新聞をはじめ、メディアにも多数出演・掲載。