この頃よく聞くSDGsという言葉。持続可能な世界の実現を目指して、国連が2015年に発表したキーワードです。
ニュースや新聞で見るたびに、こんな疑問をいだいた人がいるのではないでしょうか?
「SDGsの小文字のsは、一体何を意味しているのだろう?」
「あの、金魚の○○みたいに、SDGにくっついている小さなsはなんだろう?」
この記事では、SDGsの専門家が小さな「s」の意味と、「s」に込められたSDGsを推進するうえで大切なことをわかりやすく解説していきます。
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SDGsのsとは何か?「s」の意味は、17の目標
SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals」です。日本語にすると、持続可能な開発目標という意味にある英語で、2015年に新たに誕生した造語です。
SDGsには17の目標=ゴールがあります。17の目標とは以下のことです。
- 貧困を無くそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任、使う責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
これら17の目標を指しているのが、小文字のsの正体です。詳しく説明します。
英語では複数形の場合に、単語の最後にsを付けます。Dogs、Chiarsなど。
SDGsは目標が17個あるので、複数の目標をを指すためにGoalにsがついて「Goals」となるのです。そしてこのGoalsの「s」が、SDGsの小文字の「s」なのです!
これは意外と知られていない事実です。ただ説明されると納得感がありませんか
つまり最後のGを表すGoalの複数形Goalsのsだったのです。
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SDGsの「s」に込められた思い
この記事の主たる問い「SDGsの小文字のsとは何か?」の疑問は解けましたが、もう少し話を進めてみたいと思います。
新たにつくる言葉=造語の場合、この場合は国連は最後の「s」をつけずに「SDG」として発信する方法もあったはずです。
英語の言葉は三文字を短縮して「WHO」「TPO」のように表現することも多いため、「SDG」だったとしても違和感はなかったように思います。
そう考えると、この「s」にはGoalsのsであるということ以上の、何か意味が隠されていると考えられます。
ここからは筆者の考えですが、SDGsは17の目標全てを2030年までに達成することが重要な目標です。
17のうち、16個の目標が達成されたとしても、どれか一つの状況が悪化していたら世界は良くなったといえないかもしれません。
SDGsで重要なのは、持続可能性=経済も、社会も、環境もすべてをよりよい状態に維持することです。そのため、どれかをよくするために何かを犠牲にするという考え方は、基本的にはNGなのです。
このようなSDGsの目指す態度「17の目標、全てを達成するぞ!」という思いが小文字の「s」には込められていると考えられます。
SDGsは一つの目標ではなく、17の様々な目標の達成によってはじめて成し遂げることのできる目標なのです。
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最後に-SDGsの「s」とは、持続可能性を表すサインだった-
この記事では、SDGsのsとは何か?という疑問について解説してきました。
SDGsの小文字のsは、17の目標がありそれらすべてを達成することを目指す意志が込められた「s」だったのです。
この事実は、意外と知らない人も多いと思うので、ぜひ豆知識としていろんな人に話してみてください。その行動は、SDGsの理念を広めることにもつながるので、小文字のsの物語を話すことは、それ自体がSDGsにプラスな行動をしたことになります。
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