長野県が移住ランキングで人気な理由とは? 補助金や支援が充実?仕事は?

長野県移住アイキャッチ

宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号掲載の「2019年版 移住したい都道府県」ランキングで13年連続トップに輝いた長野県。同じく「田舎暮らしの本」2017年版「住みたい田舎」ベストランキングや「都道府県&市区町村魅力度ランキング」などのランキングでも、上位に多くの長野県市町村がランクインしています。

各種ランキングを参考にして「長野県で移住先探してみようかなぁ」と思っている方もいるかもしれませんが、ここで一回立ち止まって「なぜ、長野県は移住先として人気なのか?」考えてみましょう。今までは気が付かなかった長野県の新たな魅力や移住する際に得する制度が知れるかもしれません。

※そもそも移住ってなんだろう?という部分から考えてみたい方はこちらの記事を読んでみてください↓

長野県は東京からのアクセス方法が北陸新幹線・高速バス・特急あずさなど多い

長野県は北信東信中信南信と4つのエリアに大きく区分されますが、どのエリアも東京や名古屋などの大都市圏からのアクセスがすぐれています。

長野駅や軽井沢駅は北陸新幹線で東京駅から所要時間約1時間

北信東信は北陸新幹線の停車駅が等間隔にあるため、東京駅~軽井沢駅であれば約1時間で、東京駅~長野駅であれば約1時間10分で行き来できます。会社からの通勤手当が充実した企業であれば、毎日の新幹線通勤も可能な距離です。

松本市は特急あずさや特急しなので新宿駅や名古屋駅から電車で1本

中信の中心都市である長野県第二の都市松本市は、新宿駅からも名古屋駅からも特急1本で行き来できるエリアです。新宿駅~松本駅までは、最近車両が新しくなった特急あずさで片道2時間30分。名古屋駅~松茂木までは、振り子電車と呼ばれる少し揺れが激しい特急しなので片道2時間20分です。東京の郊外である国立や府中、八王子辺りからは車でのアクセスもよく中央道で八王子ジャンクション~松本インターまで約2時間20分で来られます。

南信の伊那や飯田は名古屋からのアクセス良好。リニアモーターカーにも期待

長野県の地図でいうと下のほうに位置する南信地域。伊那や飯田など約10万人の人口を抱える市町村もある南信は、実は日本第三の都市名古屋にとても近いです。伊那市~名古屋市までは中央自動車道で約2時間、飯田市からは約1時間40分で行くことができます。また、2027年には飯田市にリニアモーターカーの停車駅が完成することが決定しています。数年の間に、東京に最も近い長野県の市町村が飯田市になる予定です。

長野県は市町村数が多く個性豊かな地域で溢れている

市町村数は都府県の中でトップ、村の割合は全国1位

長野県は19市、23町、35村と平成の大合併後、北海道を除いて最も多くの市町村が残っている都府県です。市町村数に占める村の割合が45.5%と全国で最も多いのも特徴です。理由としては、山が多く文化や歴史が異なること、同じく山が多く閉鎖性が高いこと、農業主体の産業構造で独立心が個々に強くまとまりが強いことなどが挙げられます。

これらの理由から、市町村合併によって無下に地域の魅力が消えてしまったり、見捨てられたりする地域が生まれることなく市町村ごとに生き残るため知恵を絞りアイデンティティを確立しようとしているのです。結果として個性豊かな地域が昔のままその姿や文化をとどめています。

長野県は地域活性化・地方創生のモデルケースが多い

長野県には、早い段階から地域活性化や地域のにぎわいづくりの活動に取り組んできた市町村が数多くあります。そのうち、いくつかの市町村は全国的にも注目される地域活性化の成功事例となっています。

年間100万人単位で観光客が訪れる小布施町は、栗と葛飾北斎による独自のブランディングと街並修景事業や日本版パブリックフットパスの整備による「歩いて楽しい」町へと生まれ変わりました。日本で最も有名な公務員と呼ばれる山田崇さんの尽力や都市部企業との連携強化、新しい地域交流センターのカタチとして全国から視察が訪れる「えんぱ~く」で有名な塩尻市。全国で最も早い段階から子育てサポートや補助金・助成金を充実させた結果「地方で子育てするなら南箕輪村」とまでいわれるようになった南箕輪村などがあります。他にも優れた事例がたくさん存在します。

長野県は仕事の選択肢は少ないが多様な働き方ができる

リゾート地で働きながら休暇を楽しむワーケーションが盛り上がりつつある

長野県では「リゾート地で働きながら休暇を楽しむ『ワーケーション』」が2019年から推進されています。和歌山県の白浜町など先駆的な自治体では南紀白浜空港の搭乗者数が過去最高を記録するなど目に見える形で効果が表れ始めています。長野県でも観光地に起業が拠点を置いたり、都市から少し離れた自然豊かな場所にワーケーションのための施設ができるなど環境が整備されてきています。産業界が注目する新しい働き方を長野県で実践してみてはいかがでしょうか。

フリーランスの交流の場であり仕事場のコワーキングスペースがたくさん

2010年代に一気に増加したコワーキングスペースですが、長野県も早い段階から人口規模が多い市町村にできてきました。パソコン1台あれば仕事ができるノマドワーカーや、1つの会社に縛られず個人事業主というカタチで働くフリーランスが働きやすい環境が長野県には整っています。フリーランス人口が少ない長野県ならではのイベント開催するコワーキングスペースや、スキルアップのための各種講座を行うコワーキングスペースなど多種多様です。

人材不足の業界が多く働き手は大歓迎

長野県も、他の都道府県と同様に少子高齢化に悩まされています。市町村数が多く中小企業が多いため、多くの地域の多くの業界が働き手の不足に頭を悩ましています。従来の継業や家族経営が成り立たなくなり耕作放棄地が獣害被害が問題になっている農業はその筆頭です。新規就農者向けのサポートが充実しているだけでなく、若者を心底欲している地域では移住するととても歓迎されること間違いなし。先輩方の意見を参考にしつつ自分なりの働き方が確立できれば田舎暮らしも楽しくなるはずです。

長野県は移住促進のための補助金・支援金・助成金が充実している

長野県に移住して働くIT人材を応援する「おためしナガノ」

長野県には、IT人材に移住して来てもらうために約半年間、コワーキングスペースの利用料や交通費、その間の住居費を補助する「おためしナガノ」という制度があります。最大30万円まで補助されるだけでなく、担当者に相談することで拡大したいと考えている業界の集まりを紹介してくれたり県の担当者に繋いでくれたりします。「移住したいけど急に家を借りるのはちょっと…」という人や「会社の支社を長野に置きたいか市場をもっと詳細に知りたい」という場合に申し込んでみてはいかがでしょうか?

長野県の市町村はそれぞれ特色をいかした補助金・支援金がたくさん

長野県は移住先進県なので、各市町村早い段階から個性豊かな補助金・支援金を設けてきました。定番では、新居住宅補助や中古住宅購入・回収補助、医療費無料、給食費無料、子どもの数に応じた補助、企業補助などがあります。補助金・支援金は年度ごとにその内容やシステムが変るところが多いので、以下のまとめページから興味ある市町村の施策を閲覧し比較してみてください。

まとめ

様々な角度から長野県が移住先として人気な理由・魅力を示してきましたが、ここに示した以外にも長野県の魅力はたくさんあります。各種ランキングでは県単位で順位付けされることも多いですが、市町村単位、もしくは旧市町村単位で調べてもらうとより各地域の魅力が際立つと思います。

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この記事を書いた人

Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.