実家の茶の間-長野県池田町で社会的に弱い立場の人の居場所をつくる-

長野県池田町には地域を元気にするために活動している団体がたくさんあります。今回は子どもからお年寄りまで幅広い世代が集まって、話をしたり一緒に食事ができる場所を運営する「実家の茶の間」代表 曽根原鈴美さんにお話を伺いました。

(本記事は信州池田活性化プロジェクト「Maple Tree」のフリーペーパー『いけだいろ』16号の記事を修正したものです)

実家の茶の間は幅広い世代に開かれている

曽根原「実家の茶の間は、子どもからお年寄りまで幅広い世代に開かれた場所です。普段は、主に年配の方が集まり、世間話をしたり、みんなでやりたい活動の作戦を練ったりしています。例えば池田町はハーブが有名なので、花とハーブのまちづくりを進めるためにハーブを使ったオリジナルレシピを作ってみようとか。」

実家の茶の間の外観

行政と連携して行うこどもカフェ事業

2017年にオープンした実家の茶の間は、町の中心部にある空き家を活用しています。主に年配の方が集まる実家の茶の間ですが、子どもを対象にした「こどもカフェ事業」も行っています。

曽根原「毎週土曜日のお昼は、子どもとその家族を対象にしたこどもカフェを開いています。土日は給食が無いですが、土日に地域の人や他の子どもと一緒にご飯を食べられる場所があってもいいんじゃないかと思い始めました。長野県は信州型子どもカフェという取り組みを進めており、私たちは北アルプス子ども応援プラットフォームと連携したうえで食事以外の学習支援やお悩み相談なんかができる体制も整えています。」

地域住民にとっての第三の居場所ができるまで

実家の茶の間の活動は大きく括ると、地域住民にとっての「第三の居場所(学校や職場でも、家庭でもない居場所)」をつくる活動です。この活動を始めた背景には曽根原さんの、ある体験があります。

曽根原「私のつれは数年前に病気になりました。その頃、自分と同じ悩みを抱える人が集まる家族会に参加したとき、統合失調症の子どもを持つお母さんが『夜に家で暴力を振るわれたりすると、行く場所がないんです…』と切なそうに言っていました。

その話がずっと頭の中にあり、いざというときの居場所があれば社会の弱い立場の人の役に立てるかなって思いました。ただ実際は、問題を抱え悩んでいる人ほど足が出ない状況もあるので、今後は行政や県と積極的に連携して突破していきたいです。」

最後に-実家の茶の間のこれから-

実家の茶の間代表 曽根原鈴美さん

社会の弱い立場の人の居場所を作るという実家の茶の間のビジョンは、なかなか達成できるものではないかもしれません。しかし曽根原さんたちの取り組みは着実に池田町内外で広まりはじめています。最後に曽根原さんは活動を続けていて嬉しかったことと今後の展望を語ってくださいました。

曽根原「昨年、不登校気味の中学生の子どもたちがイベントに数回来てくれました。これまで中学生が実家の茶の間に来たことは無かったので、とても嬉しかったです。今後もそういう子たちに『なんとなく来たら居心地が良かったから、また来てみようかな』って思ってもらえるような場所にしていきたいですね。」

実家の茶の間では、一緒に地域の居場所をつくる取り組みを行う仲間を募集しています。曽根原さんたちと一緒に活動してみたい方、記事を読んで実家の茶の間の仲間になりたいと思った方は、ぜひ1度訪れてみてください。

団体連絡先電話:08046874002
メール:tya.jikka@gmail.com
団体Webサイト(SNS)https://www.facebook.com/jikkanochanoma/
団体住所(実家の茶の間)長野県北安曇郡池田町池田4371-1
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最後に、効率よく学ぶために本を電子版で読むこともオススメします。

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この記事を書いた人

Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.