【最新版】Amazon Audibleで読める!社会学おすすめ本9選

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「社会学の本を読みたい!けど活字が苦手…」

「社会学的な思考を身に付けたいけど、読書をする時間がない!」

そんな方におすすめなのが最近流行りの耳で聴く読書です。特にユーザー数が多いAmazon社のサービスAudibleでは、近年社会学書のラインナップも増えてきました。

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耳で聴く読書なら家事の合間や通勤中にも読むことができ、活字が苦手な人でも効率よくインプットすることができます。そこで本記事ではAudibleで読める社会学関連本をご紹介します。

Audibleは現在、初回30日間無料体験を実施中なので気になる本があったらぜひ登録して読んでみてください!期間中に解約すればお金もかかりませんよ。

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Audibleで読める社会学本1|階級社会

1冊目は早稲田大学教授で社会階層論が専門 橋本健二氏の著書『階級社会-現代日本の格差を問う-』です。

一握りの富裕層が富を独占する一方、職がない若者はアンダークラス化し貧困層は増大し続けるている現代日本社会。

日本はいまや階級格差の超大国であり階級格差は今もなお拡大し続けています。こうした現実を客観的データに基づいてレポートし、現代日本に警鐘を鳴らす1冊。

階層研究・貧困研究・若者研究などはぜひとも読んでおきたい本です。

Audibleで読める社会学本2|ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論

2020年に亡くなったアメリカの人類学者デヴィッド・グレーバーによる大ヒット本。2022年下半期に第33回トップポイント賞〔大賞〕、2021年に紀伊國屋じんぶん大賞2021〔第1位〕を受賞しました。

やりがいを感じないまま働く。ムダで無意味な仕事が増えていく。人の役に立つ仕事だけど給料が低い。これらはすべて「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」のせいだと筆者は指摘します。

職場の精神的暴力や封建制・労働信仰を分析しブルシット・ジョブ蔓延のメカニズムを解明。仕事の「価値」を再考し週一五時間労働の道筋をつける本書は、労働研究や階層研究に関心ある人はもちろん、それ以外の分野の人も読んでおきたい1冊です。

Audibleで読める社会学本3|戦争は女の顔をしていない

第二次世界大戦中、最も過酷な戦場だったといわれる「独ソ戦」。この戦争で特筆すべきは従軍した女性兵士が100万人を超えるということ。彼女たちの苦悩や悲しみ、希望や絶望を「証言文学」という方法で描いたのが本書『戦争は女の顔をしていない』です。

著者スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(1948-)がノーベル文学賞を受賞するきっかけとなった名著。500人以上の従軍女性から聞き取りをおこない戦争の真実を明らかにした本書は戦争研究・ジェンダー研究に興味関心ある人はもちろん、聞き取りによって歴史を描くとはどういうことか、読ませる本とはどういうものかを学ぶのにおすすめの本です。

なお本書はNHK100分de名著でも取り上げられており、以下の解説書とあわせて読むことでより理解度が深まります。

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Audibleで読める社会学本4|民主主義とは何か

東京大学社会科学研究所教授で日本の民主主義研究をリードする筆者による大ヒット本『民主主義とは何か』のAudible版。本書は第42回石橋湛山賞を受賞しました。

「ポピュリズム」「ネット右翼」などが話題に上る昨今ですが、いまこそ民主主義とは、そもそもどのような制度なのかを「正しく」知らなければならないでしょう。本書はギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論がわかりやすくまとめられています。

ただ新書で読もうとするとページ数が多く難しい点もちらほら。聴く読書でコツコツ聞くのがおすすめの本です。

Audibleで読める社会学本5|武器としての「資本論」

5冊目に紹介するのは歯に帰せぬ発言で話題を呼ぶことの多い思想史家・政治学者 白井聡氏の著書『武器としての「資本論」』です。

マルクスの著書『資本論』の内容をわかりやすく解説しつつ、現代の仕事や生活の文脈と結びつける本書は、資本論理解+資本論の実践への道筋を明確に示しています。とっつきにくい印象のある『資本論』ですが、本書を読めば『資本論』が身近に感じること間違いないでしょう。

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Audibleで読める社会学本6|人口減少社会のデザイン

本書のテーマである「人口減少の社会デザイン」において最も重要なのは、「拡大・成長」型の思考、あるいは”短期的な損得”のみにとらわれた長期的な持続可能性を後回しにする発想の枠組みから抜け出していくことにあります。

筆者の広井良典氏は「定常型社会」「コミュニティ」「社会福祉」などをテーマに2000年代以降数多くの著作を発表し社会に大きな影響を与える学者です。

専門は公共政策・科学哲学ですがカバー領域はとても広く社会保障、医療、環境、地域等に関する政策研究から、ケア、死生観、時間、コミュニティ等の主題をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っています。

そんな筆者による本書ではまちづくり・資本主義・社会保障・医療・死生観・福祉社会等の側面から「人口減少社会のデザイン」の在り方が検討されています。社会の在り方全般、これからの社会の方向性について学びたい人におすすめの1冊です。

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Audibleで読める社会学本7|「空気」の研究

最後に紹介する3冊目は難しめですが名著と呼ばれる本たちです。7冊目に紹介するのは山本七平著『「空気」の研究』です。

1977年の発刊以来、40年を経てもいまだに多くの論者に引用、紹介される名著です。日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定していると筆者は語りますが、これはまさに、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものだといえるでしょう。

日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った、不朽の傑作の新装版がAudibleで読めるようになりました。活字だと難しい本書も耳で聴く読書ならスラスラと入ってくると思いますよ。

Audibleで読める社会学本8|職業としての政治

8冊目に紹介するのは近現代社会学のその一人マックス・ヴェーバーの代表作『職業としての政治』です。

「あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつけずにはいない。では政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。」

ヴェーバーのこのような痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりに生々しく深刻です。本書は政治に関わる人(狭義の政治家だけではない)が知っておくべきこと、心得ておくべきことを記した1冊です。

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Audibleで読める社会学本9|功利主義

最後に紹介するのは中学高校社会の教科書でこの名前を聞いたことがある人も多いかもしれないJ.S.ミルの『功利主義』です。

最大多数の最大幸福をめざす功利主義は、目先の快楽追求に満足しないソクラテスの有徳な生き方と両立します。本書は人間生活全般の根本原理として、個人や社会が正義とともに個性や人類愛を尊重するよう後押しする功利主義のあり方を追究したJ.・S・ミルの円熟期の著作(初版1863年)であり名作。『論理学体系』の関連部分も併せて収録されています。

最後に-社会学に本を探している方にはこちらの記事もおすすめ!-

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今回はAmazon Audibleで聴いて読める社会学関連本をご紹介しました。まだまだ聴く読書で読める社会学関連本は少ないですが、今後ラインナップが充実していくことが予想されるので定期的にアップデートする予定です。

KAYAKURAでは他にも社会学関連本を読む方法・おすすめの本をご紹介しています。ぜひ以下の記事もあわせて読んでみてください。

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最後に、効率よく学ぶために本を電子版で読むこともオススメします。

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などの特典もあります。社会や地域の課題を冷静に正しく分析する力は、読書や映画鑑賞などの幅広い経験から鍛えられますので、気になる方はぜひお試しください。

この記事を書いた人

KAYAKURA 編集部

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