【解説】鉄印帳とは?販売駅リスト・価格・注意事項等を解説!すでに売り切れも…

2020年7月10日、鉄道会社40社が参加して御朱印帳の鉄道版「鉄印帳」の販売が開始されました。限定5000部の販売ということで、初日から多くの鉄道ファンが買いに行く様子がローカルニュースなどで映し出されていました。

「鉄印帳」でどんな楽しみ方ができるのか、どうすれば手に入るのか、全部集めたら何かもらえるのか、など鉄印帳に関する疑問や基本情報をわかりやすく解説していきます。(鉄印帳に関する情報は複数個所にばらけているため、本記事ではそれらの情報を統合し整理しました。)

鉄印帳とは?「御朱印の鉄道版」

鉄印帳とは一言でいうと「御朱印の鉄道版」です。第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社が連携して、地方鉄道の沿線地域の振興を目的として「鉄印帳」の販売と「鉄印」の記帳が2020年7月10日からはじまりました。

鉄印帳は主に地方の第三セクターが管理する鉄道路線を活性化することを目的としています。地方の鉄道会社はモビリティの高まりや人口減少でどこも厳しい状況にあるため、新しい鉄道観光のスタイルとして日本旅行や読売旅行と連携して始められました。通常の鉄道旅+αで鉄印集めを楽しみながら鉄道会社の活性化に貢献できるのは、鉄道好きにとっても嬉しいことですよね。またコロナによる乗客減少も実施の翁理由だと考えられます。

鉄印帳の値段はいくら?→2200円(税込み)

鉄印帳の値段は2200円(税込)です。鉄印帳を購入したら、各鉄道会社の販売・受付場所に時間内に行き、指定窓口で乗車券の提示と記帳料(300円~)を支払うと、各社のオリジナル「鉄印」がいただける仕組みです。

各鉄道会社、手書きやスタンプ、プリント、地元出身の書家の書をあしらったものなど工夫を凝らしたこだわりのデザインなので、たくさん集めれば集めるほど楽しくなってくること間違いなし。参加鉄道会社は全国に広がりますが、ぜひ頑張ってめぐってみてください。

鉄印をすべて集めるとシリアルナンバー入り「鉄印帳マイスターカード」が発行される

鉄印帳に記載されている鉄道会社の鉄印を全て集めた人の中で希望者には、シリアルナンバー入りの「鉄印帳マイスターカード」が有料で発行されます。また、WEBサイト「たびよみ」に名前が掲載される特典もあるそうです。

鉄印帳はどこの駅で買える?→全国40の鉄道会社の指定駅

7月10日から販売開始した鉄印帳の販売は、当面の間は各鉄道会社の駅などでの販売のみの予定です。参加している鉄道会社は全部で40社。各鉄道会社ごとに取り扱い駅が決まっているので、以下のリストを参考にしてみてください。

鉄印帳は品切れの場合もあるので、事前に各窓口に電話で確認することをおすすめします。なお7月11日現在、すでに伊勢鉄道では売り切れているそうです。販売部数に限りがあるため、売り切れ路線はどんどん増えていくことが予想されます。早め早めに買いに行きましょう!

【道南いさりび鉄道】本社(函館駅近く)五稜郭駅売店 ☎0138・83・1977(本社)【三陸鉄道】宮古駅 ☎0193・62・7000
【IGRいわて銀河鉄道】青山駅(南口改札)☎019・626・9151(IGRインフォメーション)
【秋田内陸縦貫鉄道】阿仁合駅観光案内窓口 ☎0186・82・3666
【由利高原鉄道】矢島駅 ☎0184・56・2036
【山形鉄道】長井駅 ☎0238・88・2002(本社)
【阿武隈急行】福島駅 ☎024・522・1322
【会津鉄道】会津田島駅 ☎0241・62・0065
【野岩鉄道】新藤原駅 ☎0288・77・2355(本社)
【わたらせ渓谷鐵道】大間々駅 ☎0277・73・2110(本社)
【真岡鐵道】真岡鐵道旅行センター(真岡駅) ☎0285・84・2911(本社)
【鹿島臨海鉄道】大洗駅 ☎029・266・1345(大洗駅売店)
【いすみ鉄道】デンタルサポート大多喜駅 ☎0470・82・2161(本社)
【北越急行】十日町駅(西口側) ☎025・750・1251(営業企画課)
【しなの鉄道】小諸駅、豊野駅 ☎0268・21・3470(お客さまセンター)
【えちごトキめき鉄道】直江津駅、糸魚川駅 ☎025・546・5520(本社)
【あいの風とやま鉄道】富山駅、高岡駅 ☎076・431・3409(富山駅)
【IRいしかわ鉄道】金沢駅IRお客さまカウンター、津幡駅 ☎076・256・0560(本社)
【のと鉄道】穴水駅 ☎0768・52・0073
【明知鉄道】恵那駅、明智駅 ☎0573・54・4101(本社)
【長良川鉄道】関駅、郡上八幡駅 ☎0575・23・3921(本社)
【樽見鉄道】本巣駅 ☎0581・34・8039(本社)
【天竜浜名湖鉄道】天竜二俣駅(売店) ☎053・925・2276(本社)
【愛知環状鉄道】新豊田駅、三河豊田駅ほか ☎0564・32・3911(本社)
【伊勢鉄道】鈴鹿駅 ☎059・383・2112(本社)
【信楽高原鐵道】信楽駅 ☎0748・82・3391(本社)
【京都丹後鉄道】天橋立駅 ☎0772・25・2323(本社)
【北条鉄道】北条町駅 ☎0790・42・0036(本社)
【若桜鉄道】若桜駅 ☎0858・82・0919
【智頭急行】智頭駅、上郡駅ほか ☎0858・75・2595
【井原鉄道】井原駅 ☎0866・63・2677
【錦川鉄道】錦町駅 ☎0827・72・2002(本社)
【阿佐海岸鉄道】宍喰駅※2020年6月現在、工事のため休止中 ☎0884・76・3700
【土佐くろしお鉄道】中村駅、安芸駅 ☎0880・35・4961(中村駅)
【平成筑豊鉄道】金田駅 ☎0947・22・1000(本社)
【甘木鉄道】甘木駅 ☎0946・23・1111(本社)
【松浦鉄道】たびら平戸口駅 ☎0950・57・0024
【南阿蘇鉄道】高森駅 ☎0967・62・0058
【くま川鉄道】くま鉄ゲストハウスくまたび(人吉駅) ☎0966・23・5011(本社)
【肥薩おれんじ鉄道】八代駅 ☎0965・39・7555

鉄印帳を利用したツアーも随時実施される予定

鉄印帳を利用したツアー「鉄印帳の旅」が、日本旅行・読売旅行各社から随時発売される予定です。すでに販売されているものとして「【東京駅発着】三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる「鉄印帳®」付ツアー 9つの列車をツナグ!みちのく鉄道周遊(3日間)」等があります。本ツアーの概要は以下をご覧ください。今後のレパートリーの増加が楽しみです。

・寺社巡りで人気がある御朱印の鉄道版「鉄印帳®」付(2,200円相当)
・ツアー乗車3社の三セク鉄道の記帳料込(900円相当)
・記念乗車証明書付「三陸鉄道」の震災学習列車に乗車
・かつての東北本線「IGRいわて銀河鉄道」もお楽しみ
・秘境をコトコト走る「秋田内陸縦貫鉄道」で里山巡り
・9つの列車を繋いで約1579.4kmを巡ります!
①東北新幹線・やまびこ号(東京~一ノ関間:445.1km)
②ドラゴンレール・大船渡線(一ノ関~盛間:105.7km)
③三陸鉄道・リアス線(盛~宮古間:92.0km)
④山田線(宮古~盛岡間:102.1km)
⑤IGRいわて銀河鉄道(盛岡~好摩間:21.3km)
⑥十和田八幡平四季彩ライン・花輪線(好摩~大館間:106.9km)
⑦奥羽本線(大館~鷹ノ巣間:18.0km)
⑧秋田内陸縦貫鉄道(鷹巣~角館間:94.2km)
⑨秋田新幹線・こまち号(角館~東京間:594.1km)
参考&詳細ページはこちら

鉄印帳の注意事項

鉄印は鉄印帳のみに記帳ができるとのこと。御朱印帳や集印帳、その他ノートなどへの記帳はできません。また書き置き印(印刷されたもの)のみの購入もできないとのことです。

特典の「鉄印帳マイスターカード」は予定の枚数に達し次第、進呈終了となります。また、もし鉄道事業者の都合ですべての記帳ができなくなった場合には、その該当ページは記帳済みになるそうです。

阿佐海岸鉄道ではDMV(デュアル・モード・ビークル)の世界初の営業運転にむけた工事を進めているため、鉄印もDMVが開始するまで休止となります。

詳細は読売旅行鉄印帳公式Webサイト、もしくは旅の魅力を発信するメディアサイトたびよみをご覧ください。

KAYAKURAの視点👀

もともと人口減少などで厳しい第三セクターの鉄道会社はコロナの影響でさらに厳しい状況になっています。従来のスタンプラリーと異なり鉄印帳は御朱印帳のオマージュのため鉄道会社は利益をあげることができます。鉄道好きは集めて楽しめて地域にも鉄道会社にも貢献でき、鉄道会社は利益をあげられるWin-winなシステムはなかなか考えられています。一方、販売制限などが無いため転売や買い占めが少々心配でもあります。鉄印帳という収集心をくすぶるアイデアが少しでも鉄道会社の危機を救ことになればいいですね。

-ラジオ版KAYAKURA-

ラジオ版KAYAKURAは毎回1つのテーマについて5分~10分で深堀する音声コンテンツです。テーマは社会課題・最新ニュース・地方創生・観光インバウンドなど。スキマ時間の学びを思考を促す内容となっていますので、ぜひ聴いてみてください。

この記事を書いた人

Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.