少子高齢化とは何か-定義や日本の現状と今後をわかりやすく解説-

少子高齢化とは

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ニュースで聞かない日は無い「少子高齢化」という言葉。文字列からなんとなくの意味は分かりますが、正確な定義を聞かれると答えに詰まる人は多いはず。

少子高齢化とは「出生率の低下で子どもの数が減り、かつ平均寿命が伸びたことで高齢者の寿命が伸びて高齢者が増えている状態」を指します。出生数が減る「少子化」と総人口に占める65歳以上の割合=高齢化率の上昇「高齢化」が同時進行している状態ともいえます。

少子化問題は一体、どんな社会問題を引き起こすのか、日本は現状どの程度少子高齢化した社会なのか。これらの疑問を解消するため本記事では「少子高齢化とは何か」をわかりやすく解説していきます。

少子高齢化とは何か-少子高齢化の定義-

少子高齢化とは「出生率が低下することで出生数が減り、同時に人口全体に占める子供の割合が減り、65歳以上の高齢者の割合が高まること」です。

出生率が低下することで子どもが少なくなり、高齢者が増加するということは「世の中の経済を支える現役世代=生産年齢人口」の割合が減少することを意味します。ここに少子高齢化の大きな問題があります。

生産年齢人口が減少するということは経済が停滞傾向になるということです。労働生産性を上げていかなければ経済はどんどん停滞傾向が加速していくでしょう。

少子高齢化は英語でどう表現するのか

少子高齢化には英語で定まった言い方はありません。ここではThe Japan Timesの言い回しを紹介します。

A declining birth rate and an aging population (The Japan Times-Apr 5, 2012)

少子高齢化 日本の現状

日本は世界でもトップレベルで少子高齢化が進行している国です。少子高齢化はそんな日本社会に一体どのような影響を及ぼしているのでしょうか。ここでは影響を一気に挙げます。

  • 生産年齢人口の減少による経済停滞
  • 退職者の割合増加
  • 自治体の担い手が減少
  • 地方部だけでない東京圏の高齢化
  • 老人医療費の増加
  • 社会保障制度と財政の持続可能性の低下
  • 理想の子ども数を持てない(理想と現実のギャップが拡大)
  • 国際競争力の低下
  • 教育関連産業や産婦人科、小児科など子どもを対象とする産業の市場規模縮小
  • 高齢者向け施設の需要増に共有が対応できていない

少子高齢化は今後どうなるのか

もしも今のまま少子化が進んだ場合、2060年には日本の総人口が9,000万人程度となり、高齢化率は40%近くになるといわれています。(高齢化率について知りたい人は下の記事をチェック!)

→「高齢化率」とは?-定義や算出方法、日本の現状などをわかりやすく解説-

このまま少子高齢化が進めば、高齢化によって急増する社会保障費を生産年齢人口=現役世代が支えていくことは難しくなります。

人口予測は移民受け入れの急拡大や政策の大幅な転換などがなされない限り、基本は数十年後も予測通りになります。2060年の高齢化率40%を防ぐためにはいまから少子高齢化を和らげるための大胆な取り組みが必要なのです。

最後に-少子高齢化を深堀りするためにおすすめの本-

少子高齢化とは

本記事では少子高齢化の定義や現状についてできる限りわかりやすく解説してきました。ここではわかりやすさに重きを置きましたが、もっと深く専門的に少子高齢化について知りたい方も多いはず。そこで最後に少子高齢化についての学びを深めるためにおすすめの本を紹介します。ぜひ買って読んでみてください。

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因

少子化対策の失敗の原因を分析・総括するとともに、日本特有の状況に沿った対策は可能なのかをさぐる意欲的な1冊。筆者の社会学者 山田昌弘氏は欧米に固有の慣習や価値意識をモデルの前提にし、日本人に特徴的な傾向・意識、そして経済状況の変化を考慮しなかったことが少子化対策失敗の要因だと論じています。

これが答えだ! 少子化問題

センセーショナルなタイトルが目を引く社会学者 赤川学氏の著書。四半世紀以上にわたって巨額の税金が少子化対策には注ぎ込まれてきましたが、改善の兆しはほとんどなく、少子化対策に力を入れれば入れるほど効果が薄れるパラドクスが見て取れると筆者は主張します。なぜなのか、いかなる理由で少子化は進むのか、これらの問いに解答を探った1冊です。

人口減少社会のデザイン

本書のテーマは少子高齢化などを要因に訪れる「人口減少の社会」の在り方を検討することです。筆者は人口減少社会をデザインするうえで最も重要なのは、「拡大・成長」型の思考、あるいは”短期的な損得”のみにとらわれた長期的な持続可能性を後回しにする発想の枠組みから抜け出していくことにあると論じています。

この本の詳細を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

→【書評】広井良典『人口減少社会のデザイン』-論点を要約 キーワードは「持続可能性」-

縮小ニッポンの衝撃

NHKが総力を挙げて、少子高齢化に悩む全国の地方自治体を取材し完成させた1冊。都市よりも一足先に超高齢化に突入した地方の衝撃的な姿を通して少子高齢化の本当の問題と実態を明らかにしていきます。

『未来の年表シリーズ』

大ベストセラーとなった『未来の年表』シリーズは、高齢化率が今後どのように変化していくか、高齢化率が高くなることによってどのような課題が現れるのか、それらの課題にどう向き合えばいいのかをわかりやすく解説した本です。

参考資料
政府広報オンライン, 「社会保障と税の一体改革」
内閣府, 「第2章 人口・経済・地域社会の将来像 (3)人口急減・超高齢化の問題点」

この記事を書いた人

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Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.