「高齢化率」とは?-定義や算出方法、日本の現状などをわかりやすく解説-

高齢化率とは

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日本は現在、超高齢化社会を迎えています。高齢化社会により労働力不足や社会福祉費の増大などが問題となっていますが、その国の人口がどの程度高齢化しているのかを示すのが「高齢化率」です。

高齢化率とは総人口に占める65歳以上の人口の割合です。2018年現在の日本の高齢化率は28.1%となっており、世界の高齢化率ランキングではトップです。このままいくと2065年には、全人口の約2.6人に1人が65歳以上になるといわれています。

高齢化率は未来の日本を考えるうえで重要な指標です。しかし高齢化率がどのように算出されるのか、高齢化率の定義などを解説した記事はあまりありません。そこで今回は「高齢化率とは」をキーワードに高齢化率をわかりやすく解説していきます。

少子化が進み平均寿命が長くなることで高齢化率が高くなると訪れるのが少子高齢化社会です。「少子高齢化」についてあわせて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

高齢化率とは?-高齢化率の定義-

「ある地域に住む全人口のうち65歳以上の人口が占める割合」これが高齢化率です。%(パーセンテージ)で表します。

世界保健機構(WHO)や国連の定義によって高齢化率が指し示す社会の状況は3段階に分けられます。日本は世界に類を見ない速さで高齢化社会から高齢社会、そして超高齢化社会へと変化していきました。

  • 高齢化社会:65歳以上の人口が7%を超えた社会
  • 高齢社会:65歳以上の人口が14%を超えた社会
  • 超高齢社会:65歳以上の人口が21%を超えた社会

高齢化の速さは高齢化社会から高齢社会に至るまでの期間で表せます。日本は1970年~1994年のたった24年間で高齢社会になりました。

高齢化率の算出方法

高齢化率は次のような式で算出されます。

高齢者人口÷(総人口—年齢不詳人口)×100=高齢化率(%)

高齢者人口は65歳以上の人口を指します。この式さえ分かっていれば、国単位でなく例えば自治体単位や地域単位で高齢化率を算出することも可能です。難しくない式なので知っていて損はありません。

「高齢化率を算出したいけど、どのデータを使えばいいの?」という人には3つおすすめのデータがあります。下記のデータを効果的に用いることで高齢化率が算出できます。

  • 国勢調査人口:国勢調査員が調査票を各世帯に配布し収集する方法により調査するもの
  • 住民基本台帳登録人口:住民基本台帳に記載されている者の数
  • 常住人口:直近の国勢調査人口を基準に、毎月の住民基本台帳増減数を合算して集計したもの

日本の高齢化率は28.1%-世界一 高齢化した国 日本-

2018年時点で、日本の高齢化率は28.1%です。高齢者のうち65歳~74歳の人口は1,760万人で総人口に占める割合は13.9%。75歳以上人口は1,798万人で総人口に占める割合は14.2%です。2018年の調査ではじめて75歳以上人口が65歳~74歳人口を上回りました。

2019年のデータによると、世界の高齢化率が高い国TOP10は次のようになります。この表からわかるように日本はダントツで高齢化率が高い国なのです。

順位国名高齢化率:%
1日本28.00
2イタリア23.01
3ポルトガル22.36
4フィンランド22.14
5ギリシャ21.94
6ドイツ21.56
7ブルガリア21.25
8クロアチア20.86
9マルタ20.82
10フランス20.39
グローバルノート:世界の高齢化率(高齢者人口比率) 国別ランキング・推移(2019)

なぜ日本は高齢化率が高いのか

なぜ日本は高齢化率が諸外国と比べてダントツで高いのでしょうか。要因は複数あり複雑に絡み合っているため、ここではいくつかの要因をリストアップします。

  • 医療制度の充実
  • 出生率の低下による少子化の進行
  • 生活保障制度の充実
  • 学校教育の充実
  • 経済成長による生活の変化

最後に-高齢化率をより深く知るために読みたい本-

高齢化率とは

本記事では高齢化率の基本のキを解説してきました。わかりやすさに特化しているため、高齢化率についてより深く知りたい人には不十分な内容だったかと思います。そこで高齢化率をより深く知りたい方には下記の4冊の本をおすすめします。どれも新書で読みやすいので、ぜひ買って読んでみてください。

『未来の年表シリーズ』

大ベストセラーとなった『未来の年表』シリーズは、高齢化率が今後どのように変化していくか、高齢化率が高くなることによってどのような課題が現れるのか、それらの課題にどう向き合えばいいのかをわかりやすく解説した本です。

『超高齢社会の基礎知識』

『超高齢社会の基礎知識』は長寿研究の代表的機関に長年勤務し、世界的調査研究にも従事してきた経歴を持つ著者が、「高齢者」の特徴を科学的に明らかにしていく1冊です。高齢化率の前に「そもそも高齢者ってなんだろう?」という方におすすめです。

『人口学への招待』

人口学の入門書として、人口の基礎的な考え方、理論、研究の最前線、少子化のメカニズムなどをわかりやすく解説した1冊。高齢化率の話題も含め「そもそも人口ってなんだろう?人口における各種割合って何だろう?」という人におすすめの1冊です。

参考資料
内閣府, 第1章高齢化の状況 第1節高齢化の状況.
千葉県, 2018, 高齢化率の算出方法について教えてください。.

この記事を書いた人

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Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.