3Cとは何か-WHOが呼びかけたコロナ回避策 日本の三密が世界へ-

ここ数日「3C」という言葉をニュースでたびたび見かけます。「中学の社会の授業でやった高度経済成長期のあれか?」と思った人もいるかもしれませんか、いま注目される3Cとは日本語の「3密(密集した場所を避ける・人と密接する場面を避ける・密集され閉ざされた場所を避ける)」にあたる言葉です。

なぜ日本語の三密が英語だと3Cになるのか?どうして3Cという言葉が注目されているのか?詳しくみていきましょう。

WHOが「三密=3C」回避を呼びかけたことが発端

新型コロナウイルス感染拡大のためWHO=世界保健機関が2020年7月19日、公式Facebook上で「Avoid the Three Cs」と題した投稿をしたことが3Cの発端です。

投稿の中では新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために3つのCを避けましょうと述べられています。ではここでの3Cとはいったい何を英語で表していて、日本語にするとどうなるのでしょうか。

コロナの3Cは集まらない・密接しない・閉ざされた空間を避ける

3Cとは日本語で3密にあたる英語の頭文字が全てCになることから命名されました。WHOが発表した3C各項目の英語での内容と日本語訳は以下の通りです。WHOはこれらの条件が重なる場合に最も感染拡大のリスクが高まるとして注意を呼び掛けています。

  • Crowded places:密集した場所
  • Close-contact settings:人と密接する場面
  • Confined and enclosed spaces:密集され閉ざされた場所

どうしてWHOは日本の3密をこのタイミングで取り上げたのか

日本経済新聞によると今回の3Cは、日本政府が経済再開に向けた戦略について海外広報に力を入れ始めた結果だとしています。これは日本の新型コロナウイルス対策の手法は効果的か効果的ではないかは横に置いて、世界で異質であり海外との認識のギャップが大きく「奇妙だ」と思われているためです。

日本政府はほぼ同じ文面で日本在住の外国人に向けて三密を回避する内容を2月頃から発信しており、この効果が一定程度上がっていると認識しているため今回WHOに働きかけこのようなFacebook上での発信につながったと考えられます。

前提としてWHOは有効性を認めない発信はしないため、日本政府の海外広報戦略を吟味し、三密の有効性を認めさらなる感染拡大防止の呼びかけになると判断したからこそ、今回3Cが世界に発信されました。

KAYAKURAの視点👀

経済活動開催に向けた戦略について海外広報に力を入れ始めた結果として、今回のWHOによる3C発信につながったという日本経済新聞の報道はある側面で正しい情報だと考えられます。一方で「なぜいまのタイミングで?」「もっと早くてもよかったのでは?」「3密を世界に広げること、3CをWHOが発信することと日本の経済活動再開は関係ないのでは?」という声もあると思います。しかしどちらにしてもWHOが日本の対策を有効であると認め世界に発信したということは、引き続き日本でも3密に気を付けて生活する必要があることを改めて感じさせられる形となりました。今後、さらに日本流の対策がWHOから世界に発信されることはあるのか、注目です。

-ラジオ版KAYAKURA-

ラジオ版KAYAKURAは毎回1つのテーマについて5分~10分で深堀する音声コンテンツです。テーマは社会課題・最新ニュース・地方創生・観光インバウンドなど。スキマ時間の学びを思考を促す内容となっていますので、ぜひ聴いてみてください。

この記事を書いた人

Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.