ジェンダーについて学びたい人におすすめの本10選-簡単でわかりやすい入門書を中心に-

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「ジェンダーについて勉強したい!」と思っても、どの本から読めばいいのかわからないですよね。そこでこの記事では、ジェンダーについて学んでみたいという方におすすめの本を10冊選びました。難解な学術書はあえて外し、わかりやすく書かれた本から載せるようにしたので、ぜひ参考にしてみてください。

ジェンダー論と関連する「社会学」の入門書についても、こちらの記事で紹介しています。

→おすすめの社会学入門書13選-社会学研究科の大学院生が選書-

はじめてのジェンダー論

読んで面白く、内容も分かりやすいことで定評のある有斐閣ストゥディアによるジェンダー論の入門書。全13章からなる本書は性暴力、メディア、教育、れない、性別職務分離など様々な側面からジェンダーを巡る問題と学問の系譜が押さえられています。各テーマごとのおすすめ本も紹介されているので、次につながる入り口として最適な1冊です。

よくわかるジェンダー・スタディーズ

ミネルヴァ書房による「よくわかる」シリーズ。B5サイズと通常の学術書よりも大きいので、文字が大きい入門書がいい!という人にはまずおすすめです。また大学の「ジェンダー論」「ジェンダー学」「女性学/男性学」などの教養科目でも多数使われているので、そういった点でも信頼性が高いといえるでしょう。

ジェンダー論をつかむ

こちらもわかりやすいことに定評のある有斐閣のテキストブックスつかむシリーズ。近年のジェンダー論が高度で難解なものになっていることに課題意識をいだく3人の筆者らが「です・ます」調で親しみやすさを重視して書いています。全部で24ある各ユニットについて学び考えるために重要な「理論」と「道具立て」を中心に説明しているのも特徴的です。

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた

本記事を書く私が所属する一橋大学社会学研究科の佐藤文香先生のゼミ生たちが、ジェンダーを巡る様々な問いについて正面から向き合った記録である本書。登場する人たちに投げかけられた29の質問を巡り、「大学生の視点」で答えることに重きが置かれた本書は、一般的なジェンダー論入門書では扱われない論点なども扱われています。特大学に入りジェンダー論を学ぼうとしている登場する学生たちと同じ立場の皆さんにおすすめの本です。

ジェンダー・クオータ

選挙などによってえらばれる政治代表における男女の不均衡を是正するために、候補者・議席の一定数を女性に割り当てる制度をジェンダー・クオータといいます。本書はそんなジェンダー・クオータがどうすれば日本で導入されるのか、その条件をヨーロッパ、アジア、南米の事例から探っていきます。

ジェンダー・クオータの導入には「女性も男性もなく、ふさわしい人が議員となるべき」という批判もあります。しかし本書に登場する様々な事例と理論的背景を知った後には、その批判的な考え方も少し変わるかもしれません。

ジェンダーとセクシュアリティ

「個人的なことは政治的である」。フェミニズムのスローガンをキーワードに、個人的な経験とされてきたもののなかに社会共通の政治的課題・ジェンダー的な課題が隠れているという視点で、現代社会を描き出す本書。慰安婦問題、女性大生の就活、フクシマ後の女性など様々な視点からジェンダーを巡る課題を捉えています。

メディアとジェンダー

メディアにおける女性像が描かれる本は多数ありますが、本書はメディアを利用する女性にも焦点を当てた1冊です。マスメディアとSNSなどのパーソナルメディアが相互補完的に多様なコミュニケーションを生み出す現代社会。メディアによるジェンダーの固定化への批判と同時に、ジェンダーを受容するメディアの在り方についても論じられています。

炎上CMでよみとくジェンダー論

本書は東京大学で人気講義を開く社会学者が「CM」を切り口に語るジェンダー論です。昔からCMはその時代におけるジェンダーの在り方を表象してきました。それらの中には時代の先端をいく素晴らしいものもある一方で、時代遅れで炎上につながるようなものあります。日本赤十字社のポスター、報道ステーションのCMなど炎上案件は数知れません。

お砂糖とスパイスと爆発的な何か

『ワンダーウーマン』『ゲーム・オブ・スローンズ』『ナチュラルウーマン』『わたしを離さないで』『アナと雪の女王』『嵐が丘』『すばらしい新世界』『フェミニジア』『キングスマン』『ダウントン・アビー』などの作品をフェミニストの視点から批評し読み解く1冊。フェミニストの視点から作品をみると、こんなにも違う読み取り方ができるのかと驚きに溢れているので、映画やドラマなど作品を見ることが好きな人におすすめです。

少女マンガ ジェンダー表象論

少女マンガに絞ってフェミニズムの視点から表象の変容について論じた1冊。取り上げられるのは古くは手塚治虫の『リボンの騎士』から池田理代子の『ベルサイユのばら』、そしてオスカル以降の〈男装の少女〉『少女革命ウテナ』、そしてゼロ年代の〈男装の少女〉『桜蘭高校ホスト部』、さらには新増補版では電子版『RE:BORN 〜仮面の男とリボンの騎士』が取り上げられており、その幅広さに驚かされます。これまで少女マンガに慣れ親しんできた人は「そういう切り口があったのか!」と驚くはずです。

最後に

こちらの記事は定期的に内容をアップデートしていく予定です。取り上げていない本でおすすめのものなどありましたら、ぜひ教えてください。また本サイトではジェンダー論と関連する「社会学」の入門書についても、こちらの記事で紹介しています。

→おすすめの社会学入門書13選-社会学研究科の大学院生が選書-

この記事を書いた人

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Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.