卒論(論文)を書く前に読みたいおすすめ本14選-文系理系別有/書き方やコツがわかる-

卒論を書くときに困ること、それは「書き方のルールやコツがわからない!」ことです。指導教員は逐一丁寧に書き方の細かい点を指導してくれませんし、卒論執筆時に知りたいことは書き方やコツだけでなく、進め方やモチベーション維持の方法など多岐にわたります。

今回は卒論を含む論文をはじめて書く人が読んでおきたいおすすめ本を14冊紹介します。技法に特化したものから、そもそも卒論とは何か・論文とは何かという本質的問いを扱ったものまでさまざまなので、ぜひ気になるものは購入し手元に置いておき完成まで武器として活用してみてください!

「卒論のテーマの決め方がわからない!」「卒論の書き方がわからない」という人にはこちらの記事もおすすめです。

文理問わず卒論執筆時におすすめの本

論文の技法

日本を代表する社会学者による論文の書き方を解説した本が『論文の書き方』ならば、社会学者が書いた世界的に受容される論文の書き方を解説した本は『論文の技法』です。著者のハワード, S, ベッカーは米国の社会学者。主な業績に社会学における質的調査・参与観察法の方法論の考察、逸脱行動の客観性をめぐる論争の契機となった逸脱行動論へのラベリング論の導入などがある一流の社会学者です。論文執筆の基礎的な考え方から応用的な技法まで幅広く知りたい人におすすめです。

論文の書き方

『論文の書き方』の著者清水幾太郎は戦後日本を代表する日本を代表する社会学者であり論評家です。1950年代末に発刊された本書は今日までに非常に多くの人に読まれ続けているベストセラー本。論文やレポートはなかなか書けないものですが、筆者は多年にわたる執筆蹴圏に即しながら文章構成の基本ルール・文章というものが持つ秘密・いかに考えるべきかなどをわかりやすく解説しています。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで

日本人作家による長年読まれ続ける論文の書き方の名著が『論文の書き方』であるならば、本書は21世紀を代表する論文の書き方解説本になる可能性のある1冊です。「作文ヘタ夫」くんが最初の草稿を書き直し、論文として仕上げるまでのストーリーを通して、論文執筆のポイントを紹介した本で、先行研究を踏まえながら、その問題点や派生する課題を見つけ、自分のテーマとして論じる方法が示されています。

大人のための国語ゼミ

よい論文は正しい日本語を使うことから始まります。本書は、論理トレーニングの生みの親である著者が、国語力がなぜ重要なのかをわかりやすく語り実践に役立つかたちで編み出した1冊。67の問い、37の例文を活用して手を動かし考えながら国語力を身につけられます。本書では質問力や反論力についてもレクチャーがあるため大学生活を通して持っていて損のない1冊です。

よくわかる卒論の書き方[第2版]

卒論を書き進めていく上で必要な研究・執筆に関する知識や方法を体系的かつ具体的に解説しています。巻末に文例も収録されており実用的な1冊。「パソコンの使いこなし方」や「文献の集め方」の解説の記述を改めるなど第2版になりより現代のインターネット環境や研究環境を踏まえた内容に進化したので、基礎の基礎から・当たり前のことから学びたい人におすすめです。

これからレポート・卒論を書く若者のために 第2版

レポートや卒論を書くときに、初心者が陥ってしまいがちな誤りについて、具体例を挙げながら解説した本です。卒論を完成するまでの全体的な段取りから、執筆時に各項目で記載することのポイントまでとても丁寧に書かれています。構成は「第1部 レポート・卒論を書く前に」、「第2部 研究の進め方」、「第3部 レポート・卒論の書き方」、「第4部 日本語の文章技術」となっており1冊持っていれば卒論執筆時に武器になること間違いなしです。

文系 卒論執筆時におすすめの本

社会科学系論文の書き方

理系と比べて文系向けに絞られた論文執筆入門書は少ない傾向にありますが、社会科学系の学生におすすめしたいのがこの本です。研究の進め方、論文の書き方、注意すべき点などについて流れにそって解説されており、学部生、修士課程の学生ともに活用できる内容です。社会科学分野においてどのように理論を活用するのか、調査と理論はどのように絡めるのかなど悩みがちなポイントが的確に押さえられています。

歴史学で卒業論文を書くために

就活やバイト、サークルに普段の授業と忙しい学生が「どうやったら質の高い卒論を書くことができるのか」「レポートとは異なる人生1度きりの学術論文はどうすれば完成するのか」をコンパクトに解説した1冊。長年、学生の卒論指導に苦労し失敗を重ねてきた歴史学の先生が書き下ろした、本当に学生に役に立ち、使ってもらえる面白い卒論執筆ガイドです。

社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで

社会科学と一括りにしても、社会学・経済学・政治学で論文の書き方は異なりその違いや特徴はあまり大学で教えられることがありません。この本では幅広い社会科学系の人々—研究者として求められる査読論文、院生のための博士・修士論文、さらには大学生—のための卒業論文の書き方がわかりやすく解説されています。

理系 卒論執筆時におすすめの本

新版 理系のためのレポート・論文完全ナビ

理系のレポートと卒業論文に的を絞って書き方を解説した1冊。文系とは異なる理系の卒論の構成と内容、知っておきたい文章の書き方や図の入れ込み方などが作業の流れに沿ってまとめられています。また「第 1 稿は一気に書く」など、執筆の際の実践的なアドバイスも書かれているのでなかなか進まず悩んでいる人におすすめです。

理系のための「即効!」卒業論文術 この通りに書けば卒論ができあがる

研究スケジュールの立て方、研究のテーマを決める方法、研究を進めるうえで知っておきたい作法など、書き方以外の卒論に関わる全般的なことを解説した1冊。通常の解説本には書かれていない裏アドバイスや穴になりがちな部分も書かれており、そもそも理系の卒論とは?という漠然とした問いをかかえた人におすすめです。

理科系の作文技術

1981年に出版された理科系の論文・作文執筆解説本としては名著の域に達する1冊。段落をどのように構成するか、トピックとは何か、センテンスとは何か、論理的に文章を書き進める方法とは何かといった明快で簡潔な文章を書くために知っておくべきことが網羅されています。卒論に限らずレポートや研究報告書・日常生活にも応用できる内容です。

理系のための文章術入門: 作文の初歩から,レポート,論文,プレゼン資料の書き方まで

理系工学系のの学生や技術者・研究者が科学技術関係の文章を書くための入門ガイドブックです。本編は「準備編」「基礎編」「実践編」「応用編」の 4つにわかれており順番になっているので、流れに沿って読むことで自然と文章の書き方が学べるようになっています。理系の文章全体について解説した部分もあれば、卒論に特化した部分もあるので幅広く抑えつつ卒論のコツそれ自体もピンポイントに知りたい人におすすめです。

卒論・修論を書き上げるための理系作文の六法全書

六法全書というタイトルから分かる通り、理系の論文・レポートを書くためののポイントをまとめた本で。テーマ1つ辺り1~2ページでまとめられているので、辞書のように気になる部分だけ抜き出して読むことができます。「理系の卒論の書き方を知りたいけど文章多めの解説本は嫌だなぁ」という人におすすめの1冊です。

まとめ-卒論(論文)執筆はいかに学問の先輩たちから学ぶかが重要-

ここで紹介した本は世の中に出回る卒論執筆の参考になる本の一部にすぎません。数ある本の中からどれを買おうか悩むと思いますが、私のおすすめは1冊ではなく2冊以上買ってみることです。比べることで本当に大切な部分や分野による差異、人によって異なるこだわりなどがわかります。ぜひこれらの本を活用して人生で1度の思い出に残る卒論執筆になるよう頑張りましょう。

-ラジオ版KAYAKURA-

ラジオ版KAYAKURAは毎回1つのテーマについて5分~10分で深堀する音声コンテンツです。テーマは社会課題・最新ニュース・地方創生・観光インバウンドなど。スキマ時間の学びを思考を促す内容となっていますので、ぜひ聴いてみてください。

この記事を書いた人

Masato ito

1996年長野県生まれ。大学在学中に自身が代表を務める事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。現在は一橋大学社会学研究科にて国内移住に関する研究を行いながら、KAYAKURA代表として長野県を主なフィールドに観光インバウンド・移住・まちづくりのコーディネート・プランニング・調査・PRを多数手がける。2019年からは都内の企業と地方の企業や自治体をつなぐ新たな取り組みも開始。訪日観光客向け観光情報発信サイトNAGANO TRIP運営。池田町第六次総合計画審議委員。週刊SPAや公益社団法人 日本観光振興協会発行『観光とまちづくり』など寄稿多数。2019年4月から東京都国立市と長野県池田町の2拠点居住実践中.